日焼け止めの期限って?品質の確認ポイントと正しい保管方法をチェック♡

スキンケア

あまり広く知られていない事実として、日焼け止めには「使用期限」が存在します。これは、未開封の状態でも、開封後でも、また日焼け止めの種類や適切な保管方法によって異なります。この記事では、日焼け止めの使用期限と正しい保管方法に焦点を当て、また使用期限が切れた日焼け止めを有効に活用する方法についてご紹介いたします。正確な使い方を守ることで、健康的な肌を保つ手助けになります♡

「去年の夏に使った日焼け止めを偶然見つけたんだけど、まだ使えるかな?」「そもそも、日焼け止めっていつまで使えるのかしら?」といった経験をされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、まず日焼け止めの使用期限と適切な保管方法について解説します。未開封の場合は製造日や使用期限を確認し、開封済みの場合は一般的に1年から2年が目安とされています。ただし、製品や保存状態によって異なるため、注意が必要です。

また、使用期限が切れた日焼け止めの有効な活用方法もご紹介します。製品の状態や変化を確認し、異常がなければ使用することもできますが、変色や異臭、異常なテクスチャーが見られる場合は注意が必要です。

正しい情報を知って、日焼け止めを使いこなし、健康な肌を保ちましょう。

日焼け止めの使用期限はどこに記載してあるの?

A:製品本体に使用期限がない場合は、「製造番号」を確認

日焼け止めの使用期限は、一般的に製品に直接印字されていないことがあります。しかし、出荷後も製造日や時期がわかる「製造番号」が、製品の裏面や底面などに多く印字されているようです。この番号を確認することで、使用期限について問い合わせることができるでしょう。

また、一部の商品には製造番号とともに使用期限が印字されているものもあります。ですので、手元にあるアイテムを確認してみると良いでしょう。

未開封・開封後で変わる!日焼け止めの使用期限をCHECK

開封後の場合は6ヶ月〜1年以内

日焼け止めの使用期限について、特に開封後の期限に焦点を当てて詳しく解説します。

開封後の日焼け止めは、一般的には6ヶ月から1年が使用期限の目安とされています。ただし、この期間は保管方法や環境によって変動することがあります。酸化しやすいクリームや乳液タイプの商品、また防腐剤が入っていない商品は、一層使用期限が短くなる傾向があります。特にオーガニック・無添加の商品は防腐剤が含まれていないことが多いため、注意が必要です。

そのため、昨夏に使用した日焼け止めが見つかった場合でも、できれば新しいものを用意する方が良いとされています。健康な肌を守るために、商品の状態や成分に気を配りながら、安全な期間内に使用することが重要です。

未開封の場合は製造日から3年以内

未開封の日焼け止めについては、「医薬品医療機器等法」に基づき、一般的には3年が使用期限とされています。ただし、防腐剤の入っていない商品などは、未開封の場合でも商品によってはより短い使用期限が記載されていることがありますので、購入前によく確認することが重要です。

基本的には、できるだけ購入後は早めに使用することが良いとされています。未開封の日焼け止めを来シーズンなどに使用する際には、後述する正しい保管方法を守り、品質を損なわないよう心掛けることが大切です。

エアゾールスプレータイプの日焼け止めは開封後から3年

一般的に、エアゾールスプレータイプの日焼け止めは、ミルクタイプやジェルタイプのものとは異なる使用期限が適用されます。エアゾールスプレータイプは中身が空気と直接触れないため、酸化や雑菌の繁殖が難しく、開封後でも約3年間使用できるとされています。このため、アウトドアシーンのみで使用する予定の日焼け止めや、使用頻度が少ないものを選ぶ際には、エアゾールスプレータイプを検討することも一つの選択肢となります◎

ただし、空気に触れにくいとはいえ、中身の品質を保つためには正しい保管が不可欠です。日光や高温多湿な場所から避け、指定の保管方法に従うことで、日焼け止めの効果を長く維持できます。

日焼け止めを正しく保管する方法とポイントを解説

①直射日光、高温多湿を避けた場所に保管する

日焼け止めの正しい保管方法とそのポイントについて解説いたします。

まず、他の化粧品と同様に、直射日光や高温多湿を避けた場所での保管が重要です。直射日光や高温多湿の環境は、日焼け止めの品質を劣化させる原因となります。お風呂場や洗面所、窓際、車のダッシュボードなどは避け、涼しく通気性の良い場所や、ドレッサーの引き出しに保管するようにしましょう◎

使用後は容器の口元をしっかり拭き取り、フタをきちんと閉めて、できるだけ空気に触れないように注意しましょう。これにより、日焼け止めの効果や品質を長く維持することができます。正しい保管方法を守りながら、日焼け止めを効果的に利用しましょう。

②冷蔵庫で保管は品質を損なう恐れがあるのでNG

冷蔵庫での日焼け止めの保管は避けるべきです。直射日光が当たらないし高温多湿でないという理由だけでなく、冷蔵庫の温度変化や冷えた状態が、日焼け止めの成分に影響を与え、品質を損なう可能性があるからです。成分の分離や変質が起きやすくなります。

また、同じ日焼け止めを使って外での塗り直しを行う場合には、食品が入っている冷蔵庫は衛生的にも避けた方が良いです。代わりに、室内の「常温」が保ちやすい場所で日焼け止めを保管することをお勧めします。適切な温度と湿度が維持され、品質を維持することができます。

 

③海やレジャーに持っていくときの注意点は?

海やレジャーに行く際、日焼け止めを持っていくことは多いですね。その際には、以下のポイントに気を付けると良いでしょう。

まず、日焼け止めをカバンに入れたり、日陰に置くことで直射日光や高温を避けられます。また、日陰がない場所や非常に高温な場所では、保冷ができるバッグに入れたり、日焼け止めだけでなくアームシェードなどの紫外線対策グッズを活用するのも一つの方法です。これによって、日焼け止めの品質を維持し、快適に紫外線対策を行うことができます。

大切なのは、外出先での日焼け対策をしっかり考え、適切に日焼け止めを使用して肌を保護することですね。

ちなみに、使用期限切れの日焼け止めを使っても大丈夫?

A:肌トラブルの原因になるので、使わないのがベター

日焼け止めの使用期限が切れていたとしても、ごく少量しか使用していない場合、「このまま捨てるのはもったいない」と感じることは理解できます。

ただし、使用期限が切れた日焼け止めについて、SPFやPAには変化が起きないとされています。しかし、酸化防止のための「防腐剤」などは使用期限分のみ含まれており、期限が切れてしまうと品質を保つことが難しくなります。肌トラブルを避けるためにも、使用期限が切れた日焼け止めは使用しない方が安全です。

少量しか使用していない場合でも、新しい日焼け止めを使用することで、効果的な紫外線対策ができ、肌にとっても安全です。

①分離していないかどうか

ここからは、使用期限に関係なく、日焼け止めの品質を確認する3つのポイントをご紹介します。もしも、以下のいずれかが当てはまる場合には、肌への影響だけでなく、紫外線対策以外の活用法にも使わず、新しい商品を購入することを検討することをお勧めします。

まずは、日焼け止めが「分離」していないかどうかを確認します。ミルクタイプやジェルタイプ、スプレータイプなど、種類に関係なく、商品が2層に分かれて出てきたり、水っぽさや油っぽさを感じる場合は注意が必要です。このような状態であれば、日焼け止めの効果が不安定になる可能性が高いため、新しい商品を購入することが良いでしょう。

②ニオイが変わっていないかどうか

次に確認したいのは「ニオイ」です。チューブや容器から出した際に、見た目が変わっていなくても、異臭がする場合は注意が必要です。異臭がするということは、酸化や雑菌の繁殖が進んでいる可能性があり、中身の品質が損なわれている可能性が高いです。

このような状態の日焼け止めを使用すると、肌トラブルの原因となる可能性があるため、新しい商品を購入することがおすすめです。安心して効果的な紫外線対策を行うためには、品質の良い日焼け止めを使用することが大切です。

③変色しているかどうか

最後に、中身が変色していないかどうかも確認ポイントです。分離やニオイの変化がなくても、クリームが白かったはずが黄色っぽく変色している場合は、品質が落ちている可能性があります。

特にしばらく使っていなかった日焼け止めなど、元の色を覚えていない場合には、製品のスウォッチ画像などを検索して、元の色と比較して確認することも一つの方法です。中身が変色している場合、製品の効果や安全性に影響を与える可能性があるため、新しい商品を購入することが賢明です。品質の変化に敏感に注意することで、肌への安全な紫外線対策ができます。

使用期限が切れてしまっても!肌に塗る以外の日焼け止めの活用方法

①粘着物のついたハサミのベタベタをとる

使用期限が切れた日焼け止めは肌に塗ることはお勧めできませんが、「そのまま捨てるのももったいない」と感じる方もいるでしょう。ここからは、日焼け止めの意外な活用方法をご紹介します。

まず1つ目は、「ハサミのベタベタをとる」ことです。ガムテープやのりのついた封筒など、ハサミに粘着物がついてしまうことがあります。ハサミに日焼け止めを塗り、刃の部分を開け閉めして粘着物を取り、その後日焼け止めを拭き取ることで、ベタベタが解消され、切れ味が向上します。ハサミ以外の刃物(カッターなど)にも使えるので、切れ味が気になるときに試してみると良いかもしれません。

※日焼け止めを塗る際、拭き取る際に手を切らないように注意してくださいね。

②張りつきにくくなった吸盤を復活する

2つ目は、貼りつきにくくなった「吸盤の復活」です。吸盤が何度も使っているうちにはがれやすくなってしまうことがありますが、日焼け止めを使って吸盤をしっかりと貼りつくようにすることができます。

吸盤の裏側に日焼け止めを塗り、ティッシュなどで拭き取るだけで、吸盤が元のように貼りつきやすくなります。逆に、吸盤を貼り付けたい部分に日焼け止めを塗って拭き取っても効果があります。貼り付けたい場所に合わせて試してみてくださいね。

③黒ずんだシルバーアクセサリーの汚れを落とす

3つ目は、黒ずんでしまった「シルバーアクセサリーの汚れ落とし」です。ミルクタイプの日焼け止めを少量出して、クロスやティッシュなどでこすることで、黒ずんだ汚れが落ちていきます。ただし、油分が残るとシルバーアクセサリーが劣化する可能性があるため、汚れを落としたら、その後はしっかりと乾拭きして仕上げを行いましょう。

細かい装飾の付いたアクセサリーでは、日焼け止めが入り込みやすく取りにくいかもしれません。そのため、シンプルなデザインのアクセサリーに試してみると良いでしょう。また、ストーンなどがついたものには使用せず、劣化を防ぐために注意が必要です。

日焼け止めを正しく使って健やかな肌を保とう♡

この記事では、日焼け止めの使用期限と正しい保管方法、使用期限が切れた日焼け止めの活用法をご紹介しました。夏だけでなく通年で紫外線対策に活用したい日焼け止め。開封後も1年ほど持つと言われていますが、できるだけ早めに使い終えることが、品質を損なわないためにも良いでしょう。もし使いきれなかった場合でも、肌に使わず他の活用方法を試してみてください。

正しく日焼け止めを使用することで、健やかな肌を保っていきましょう♡